現代の子どもは歯並びが悪くなりやすい?歯並びがきつくなる原因と予防法を解説
子どもの歯並びを見ていて、「歯が重なって生えてきた」「永久歯が並ぶスペースが足りなそう」と感じたことはありませんか?
近年、歯科界では「狭窄歯列(きょうさくしれつ)」と呼ばれる、顎が小さく歯が並ぶスペースが不足している子どもが増えていることが問題視されています。
実際に昔と比べると、歯の大きさは大きく変わっていないにもかかわらず、顎の発育が十分でないお子さまが増えているといわれています。
この記事では、現代の子どもに歯並びの乱れが増えている背景や原因、虫歯との関係、そして予防のためにできることについて解説します。
狭窄歯列とは?

狭窄歯列とは、顎の幅や大きさが十分に発達せず、永久歯が並ぶスペースが不足している状態を指します。
その結果、
- 歯がガタガタに並ぶ(叢生)
- 八重歯になる
- 前歯が重なって生える
- 永久歯が内側や外側から生えてくる
といった歯並びの問題が起こりやすくなります。
特に近年は、小学生の段階で歯列のスペース不足が認められるケースが増えています。
なぜ現代の子どもは歯並びがきつくなりやすいの?

顎を使う機会が減っている
最大の理由として考えられているのが、食生活の変化による顎の発育不足です。
昔は、
- するめ
- 根菜類
- 乾物
- 硬めの肉類
など、しっかり噛む必要がある食事が多くありました。
しかし現在は、
- 柔らかいパン
- 麺類
- 加工食品
- ファストフード
など、比較的噛む回数が少なくても食べられるものが増えています。
顎の骨は筋肉と同じように使うことで発達するため、噛む回数が減ると顎の成長が不十分になりやすいのです。
口呼吸の増加
最近ではアレルギー性鼻炎などの影響で、口呼吸のお子さまも増えています。
本来、舌は上顎に軽く接している状態が理想ですが、口呼吸になると舌の位置が下がりやすくなります。
すると、
- 上顎の成長不足
- 歯列の幅が狭くなる
- 出っ歯や叢生
などにつながることがあります。
姿勢や生活習慣の変化
スマートフォンやタブレットを見る時間が増え、猫背姿勢のお子さまも増加しています。
姿勢の乱れは、
- 舌の位置
- 飲み込み方
- 呼吸の仕方
にも影響を与えるため、結果として歯並びの乱れにつながる場合があります。
歯並びがきついと虫歯になりやすい?

答えは「はい」です。
歯並びがガタガタしている状態(叢生)では、歯ブラシが届きにくい場所が増えます。
そのため、
磨き残しが増える
↓
歯垢(プラーク)の蓄積、歯石の沈着
↓
虫歯・歯肉炎の発生リスクが上がる
というように虫歯になりやすくなります。
特に前歯の重なり部分や奥歯の隣接面(歯と歯の間)は、歯ブラシだけでは十分に清掃できないことも少なくありません。
歯並びが悪いから必ず虫歯になるわけではありませんが、虫歯リスクが高くなることは事実です。
歯ブラシだけでは不十分?フロスの重要性

多くの方が毎日歯磨きをしていますが、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを十分に落とせないといわれています。
実際に虫歯ができやすい場所の一つが、「歯と歯の間」です。
そのため、歯ブラシに加えてデンタルフロスを使用することが重要になります。
フロスを使用すると、
歯ブラシでは取り切れない歯と歯の間の汚れを除去できる
↓
虫歯予防・歯肉炎予防・口臭予防
などの効果が期待できます。
特に歯並びがきついお子さまほど、フロスの使用が重要です。
小さいうちは保護者の方による仕上げ磨きとフロスの併用をおすすめします。
定期検診で早期発見・早期対応を

歯並びの問題は、早い段階で気付くほど選択肢が広がります。
成長期のお子さまの場合、
- 顎の発育状態
- 永久歯の生えるスペース
- 噛み合わせ
- 口呼吸の有無
などを確認することで、将来的な歯並びの予測が可能になる場合があります。
また、虫歯の早期発見だけでなく、
- フッ素塗布
- ブラッシング指導・フロス指導
- 食生活のアドバイス
なども受けられるため、お口の健康維持につながります。
顎の成長を促すために家庭でできること

顎の発育を促すためには、日常生活も重要です。
- よく噛んで食べる
- 食材を少し大きめに切る
など、噛む回数を増やす工夫をしましょう。
鼻呼吸を意識する
口呼吸が習慣化している場合は、耳鼻咽喉科や歯科で相談することも大切です。
正しい姿勢を心がける
食事中や勉強中の姿勢にも気を付けましょう。
定期検診を受ける
成長に合わせて歯並びをチェックすることで、必要に応じた早期介入が可能になります。
まとめ
近年、食生活や生活習慣の変化により、顎の発育が十分でないお子さまが増えているといわれています。
顎が小さいと永久歯が並ぶスペースが不足し、叢生(ガタガタの歯並び)や八重歯などの原因になります。
また、歯並びがきつい状態は虫歯や歯肉炎のリスクを高めるため、毎日の歯磨きに加えてフロスの使用も重要です。
お子さまのお口の健康を守るためには、定期検診による早期発見と適切な予防管理が欠かせません。
結城市の【あらかわ歯科医院】では、お子さまの歯並び相談や小児矯正相談、虫歯予防にも力を入れています。
「歯並びが気になる」「永久歯がガタガタに生えてきた」「矯正が必要か知りたい」という方は、お気軽にご相談ください。




